めじめや

中二病でも恋がしたい  



虎虎氏原作のライトノベルからアニメ化されています。

高校の入学式の前日の夜、元中二病の富樫勇太のいる自宅マンションのベランダに、現役の中二病で
同級生の小鳥遊六花が上の階から突然ロープで降りてきた。(上の階の部屋は六花の家)
そこで勇太がかつてダークフレイムマスターだった事を知った六花は、勇太と半ば強引に「契約」を結んでしまう。
クラスメートであった事も災いしてそれ以来勇太につきまとい、後輩の凸守早苗や先輩の五月七日くみん、
それにかつて中二病であった黒歴史をひたすら隠そうとする丹生谷森夏も加わり、同好会『極東魔術昼寝結社』
を設立する。


中二病とは、中学二年生頃に少年少女がかかりやすい妄想満載な症状が出る、一過性の病ですが、
精神病とは全く関係ありません。
まぁ一言でいえば変な思い込みです。例えば自分は超人だとか天才だとかの錯覚系や、あるいはオカルト的な
思考に陶酔するとか、架空に設定したキャラになりきるとか、症状は人さまざまです。
最近はライトノベルの影響からか、異世界ファンタジーに関連するさまざまな分野に心が犯されてしまう子が
多いのではないかと思います。
主にオタク系での話と思われていますが、一見真面目にスポーツに励んでいても、スポーツ系アニメの影響で
心のどこかで「ゾーンに入る」などと言って、シュートをかましていたりしている子も中二病にかかっているといえる
でしょう。
なお中学二年頃からかかりやすいだけで、早ければ小学生でもありうるし、そのままかかりっぱなしで大人になる
人もいます。
この病の恐ろしい所は現実世界の出来事を都合よく解釈して妄想界に転化してしまう事です。
だから超現実的な「恋」はある意味自分自身を誤魔化すことになってできない、あるいは自覚がないまま
過ぎ去る訳です。



主な登場人物

富樫勇太(とがしゆうた)
主人公で高校1年生。後に2年生。
中学時代は「ダークフレイムマスター」になりきり妄想を闇ノートに書き留めていた。
高校生になって決別するが中二病的な行動を時々とって抜けきれていない。

小鳥遊六花(たかなしりっか)
もう一人の主人公。つまりメインヒロイン。勇太とは同級生。
勇太(「ダークフレイムマスター」)と契約して「六花」と呼ばせていて、
「邪王真眼の使い手」と自称している現役バリバリの中二病患者である。
普段は眼帯を装着していて、その下には、金色のカラーコンタクトを着けている。

丹生谷森夏(にぶたにしんか)
勇太のクラスメイトで美少女だが、かつては「森夏(モリサマー)」と自称して信者を集める宗教系の
中二病患者だった。
その苦い経験から中二病には否定的なので六花からは「光のモノ」と言われて敵対視されている。

小鳥遊十花(たかなしとおか)
六花の姉でレストランのシェフ。とある事情で六花と二人暮らししてはいるが、中二病には完全否定者なので、
六花をなんとか更生させようとする。

凸守早苗(でこもりさなえ)
六花の一学年下の後輩。六花を「マスター」と慕う中二病。モリサマーの熱烈信者だった故に、現実の丹生谷を
モリサマーとは認められず丹生谷とは犬猿の仲で、常に喧嘩が絶えない。

五月七日くみん(つゆりくみん)
勇太や六花の一つ上の先輩。昼寝好きでマイ枕を持ち歩き、昼寝がいつもできる事から勇太達が結成した
同好会『極東魔術昼寝結社』に参加している普通の人。

七宮智音(しちみやさとね)
勇太の中学時代の同級生で中二病の女子高校生(勇太達とは別の学校)。
魔法魔王少女を名乗り中二病であることを自覚し中二病に徹する。
勇太の唯一の友達であり理解者であったが中学のときに突然転校して勇太の前から姿を消した。



本作品は現役の中二病患者の小鳥遊六花が元中二病の富樫勇太に対して、彼をダークフレイムマスターという
憧れの存在から、それが恋とだ認識するまでの、かなり焦れったい学園ラブコメディですが、ふんどし女子的な
視点では全くそのような兆候が無い健全な話で構成されていました。
異世界ファンタジー物のコスプレ満載なアニメだったら少しは可能性もありますが、あくまで現実世界に
生きている可哀相な中二病患者達の恋の物語なので、コスプレしていても常識の範囲でという事になります。



アニメ公式サイト



同人誌
ラマンチャの女